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ジュゼッペ・ガリバルディ (空母) : ウィキペディア日本語版 | ジュゼッペ・ガリバルディ (空母)
ジュゼッペ・ガリバルディ() は、1985年9月に就役したイタリア海軍の軽空母。その名は、イタリア王国統一に貢献した19世紀の軍事家ジュゼッペ・ガリバルディに由来する。 == 来歴 == 「ジュゼッペ・ガリバルディ」は、1975年の海軍法に基づいて1977年にフィンカンティエリ社モンファルコーネ造船所に発注され、1981年に起工、1983年に進水し、1985年に竣工した。イタリアは1937年に制定された空軍法によって「海軍は固定翼機を保有しない」と定めており(ヘリコプターは回転翼機であって固定翼ではないため海軍でも保有が認められた)、当初、公式にはヘリ空母として計画された。 1977年の発注から起工した1981年までに何度かの設計変更が行われているが、設計当初から飛行甲板として、勾配6.5度のスキージャンプ台を装備、垂直離着陸機を搭載してのSTOVL空母としての運用を意図していた。イタリア海軍は艦隊航空兵力の取得に熱心で、法で認められたヘリコプターの艦艇への搭載はアンドレア・ドーリア級護衛巡洋艦(計画当初、のちミサイル巡洋艦に類別、1964年就役)で初めて行われたが、これは空母船型以外の水上戦闘艦艇にヘリコプターを複数搭載した世界初の例でもある。1967年にはイタリア海軍向けハリアー50機の購入契約が結ばれたが、空軍法によってキャンセルされた経緯もあった。 空軍法を改正する前のイタリア海軍は、同艦のスキージャンプ勾配を「甲板への波浪の影響を避けるため」と説明していたが、1988年にはアメリカ海兵隊のAV-8Bとのクロスデッキ演習も行われている。1989年に空軍法が改正され、固定翼機の保有が認められると訓練用の複座型ハリアー IIを発注、アメリカへの要員の訓練を委託した。翌1990年には単座型16機プラスオプション8機を発注し、1994年から順次引き渡された(3機は完成品輸入、13機はイタリア国内での最終組み立て。オプション8機は行使せず)。
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